漢検一級本番形式テスト①
合格難易度:☆☆☆(難問の正答率次第)
①読み(1~20は音読み、21~30は訓読み)
(30)1×30
- 渺茫たる 東瀛 を臨む。
- 公園に民が 翕然 と集まる。
- 耆婆 扁鵲として名を馳せる。
- 日本酒を 酒盞 に注ぐ。
- 彼女は日本人らしからぬ 隆準 の持ち主だ。
- 敵軍には立派な 旆旌 が掲げられている。
- 夷狄 がモンゴルに攻め入る。
- 彼の国へ着くにはこの 鑾壑 を越えねばならない。
- 旱日続き 赫曦 に伏せる。
- オケラの根茎を乾燥させた生薬を 白朮 と言う。
- 秋深まり 蟋蟀 の声、嚠喨なり。
- 肉豆蔲 の種子をナツメグという。(※範囲外)
- 月が愚世を 耿耿 と照らしている。
- 神が 影合 なされる。
- 修行の罰に 鞭笞 を用いる。
- この犬は 尨然 とした毛に覆われている。
- 官位を 褫奪 され故郷へ去る。
- 綺麗に人家が 櫛比 している。
- 仏像の頭に見事な 瓔珞 が装飾されている。
- 兀子 に腰掛ける。
- 俄雨を避け 窖 へ入る。
- 子供が 枢戸 で遊んでいる。
- カモノハシには 蹼 がある。
- この湖には 螭 が棲んでいると伝えられている。(※範囲外)
- 其の紅顔の 姚し に一瞥を向けり。
- 絎縫い で糸を見えないようにする。
- 証拠を出しても 空嘯き 。
- 囲炉裏で秋刀魚を 煦める 。
- 櫪 に葉を補充する。
- 珍しい植物が生い茂る 隰 である。
②書き(19.20は国字)
(40)2×20
- 南太平洋の トウショ を巡る。
- 彼は ケイケン なクリスチャンだ。
- 余りに辛いので上司に キツガイ を申し出る。
- 手が ケイレン して筆を持てない。
- イソギンチャクは コウチョウ 動物だ。
- 幾重にも モツれ てしまった。
- 友人の船を岸に モヤう。
- 紙の箱が ヒシャげる。
- 宰相が コクド金 に手を掛ける。
- 海上に シンキロウ が街を作り出す。
- 漢字古書体で秦代に李斯によって作られたものを ショウテン という。
- 犯人は解決への コウソウ を残さなかった。
- シシンデン では即位の儀式なども行われていた。
- 独逸語の勉強の為、キュウ を負う。
- 異様な セイキ が充満している。
- 榛軒の セイキ が丁亥の初にあたつことも
- 両顎の離合 カイコウ 具合を確かめる。
- 先王の遺業は私が カイコウ する。
- この土壁には スサ が混ざっている。
- 一 センチグラム 程の塩を使う。
③語選択 書き取り
(10)2×5
- 言葉や文章が淀みなく出てくること
- 女性の優れた品格
- 詩や文章を正しく改めること
- ぼんやりとしてはっきりとしない様
- 事が思うように進まないこと
キョセツ/マンサン/カンカ/イキ
イトク/レンセイ/ヨウチョウ/ザンテイ
④(一)四字熟語
(20)2×10
- ( )散材
- ( )済衆
- ( )啼血
- ( )定省
- ( )鼠伏
- 夜雨( )
- 雲壌( )
- 亮遺( )
- 区聞( )
- 文恬( )
ゲツベツ/コヒョウ/スウケン/
キンカク/オンセイ/ブキ/チョレキ/
トケン/ハクシ/タイショウ
※5は(璇璣)玉衡という問題でしたが、範囲外なので別の問題に変更しました。失礼しました。
※10は暴戻(恣睢)という問題でしたが、睢が範囲外なので別の問題に変更しました、失礼しました。
④(二)四字熟語(1~5に当てはまる四字熟語の太字部分の読み)
(10)2×5
- 高位・高官の印
- 親の生きてる間に孝行をすべきということ
- 夫婦の仲睦まじく、子孫に恵まれている
- 謙虚で慕われる人格
- 愛すること
螽斯詵詵
馮異大樹
寸草春暉
苛斂誅求
関関雎鳩
高牙大纛
枯魚銜索
翼覆嫗煦
⑤熟字訓・当て字
(10)1×10
⑥熟語の読み・訓読み(熟語の音読みと熟語に相応しい訓読み)
(10)1×10
- 慊焉…( )
- 慊りない…( )
- 覬覦…( )
- 覬む…( )
- 苟偸…( )
- 偸む…( )
- 薨去…( )
- 薨る…( )
- 鬯浹…( )
- 浹し…( )
⑦対義語・類義語(1~5は対義語、6~10は類義語を選べ)
(20)2×10
- 順調⇄( )
- 蒿里⇄( )
- 冷淡⇄( )
- 開戦⇄( )
- 大廈⇄( )
- 添削=( )
- 稟質=( )
- 恬然=( )
- 智辯=( )
- 勝敗=( )
ふえつ/えいしゅ/かろ/ぎょうち/
けんきょく/かいろ/てんしゃく/こうじつ/
せんぺい/いっとう
⑧故事・ことわざ
(20)2×10
- カイセンの俗
- 窈窕たる淑女はゴビにこれを求む
- コハクは腐芥を取らず
- イツボウの争い
- クンユウは器を同じくせず
- キンシツ相和す
- リンゲン汗の如し
- 空谷のキョウオン
- 船盗人をカチで追う
- 大は棟梁と為し、小はスイカクと為す
⑨文章問題(※自主制作の文章題です。語尾や文法などはそれっぽくしただけです、御容赦下さい。)
書き(20)2×10
読み(10)1×10
林道中途にて俄に ① アマギ りけり。次第に視界は白染とし、此の時期の (a) 霾翳 の影響も有り前方は杳然たり。手探りで前進を試みるも ② フシクレ立つ 藪に遮られ(b) 妝い は ③ ボロ になりけり。漸く煩わしい (c) 枳棘 を抜けると、突如馥郁たる香りが漂い、眼前に広がるは柔らかな彩りの ④ スイジョウ 珠囲たる園に唯唯仰天するばかり。
呆気から覚め視線を回すと、咲き溢れんばかりの (d) 浮薔 や百合が微笑し、風に靡き耀く (e) 嫰葉 、この情景はまさに (f) 瓊葩 綉葉なり。
更に彩るは瑠璃蝶や (g) 天蚕 の ⑤ ジョウダ な舞。
その中に於いて尚特異を感ずるは、⑥ タンペキ たる湖の中央に侘しく佇む幽玄な朽木なり。
えも言えぬ妖気を佩びて、私の注目を一点に集めると、眩くばかりの光が ⑦ イシュウ し光の珠が具象せし。
中から現るは、朽木を (h) 憑代とし世俗に隠棲す、⑧ ゲイショウ 纏いし蛾眉たる天女、姮蛾と思わしきその御姿の妖しさに恍然とす。
嫣然たる紅唇から馨しき色を帯びた木霊を発し、私を朽木の下へ誘う。
天女に言われるが儘、朽木に手を触れると、俄に (i) 蝉蛻 の境地に至り。
天女曰く、新たな地祇を永きに渡り宿望し続けり。
故に我が身を欲す、私は浩然の気を持って其の思いに応えり。
幾度となく⑨ キュウカツ を易う頃には、⑩ ハクゼン の仙人となり、濁世へ戻ることは非ず。
何れ朽ちて私もまた神木と化し、天女の(j) 閨閤 になるのみ。
以上です、如何でしょうか。
書きに初歩問題を多めに入れましたが、全体的に難問も織り交ぜてますので合格ギリギリのラインになるように頑張ってみました。
解答も掲載しておりますので、答え合わせはこちら→(http://futamiasuka.hatenadiary.jp/entry/2018/02/02/144652)でお願いします。
文章題は稚拙で申し訳ございません。
古典の教養が皆無なので、意味が全く伝わらない所などあればご指摘下されば幸いです。
また誤字などは見つけたらコメント下さるとありがたいです、無いようにチェックはしているつもりですが…。
※2/6 17:30ミスを訂正しました、申し訳ございません。
・部門別難易度(筆者主観)
読み:☆☆☆
書き:☆☆
語選択:☆☆
四字熟語:☆☆
当て字:☆☆☆☆
熟語の音訓:☆☆☆
対義語・類義語:☆☆☆☆
故事・諺:☆☆☆
文章題:☆☆☆