漢検1級模擬試験その④
今回は試験前ということで、痒いところに手を届かせるというテーマで作った結果、難易度高めです。
160点合格ですが130点合格のつもりでやってみて下さいm(_ _)m
読み(1~20は音読み、21~30は訓読み)
(30)1×10
- 茅堵蕭然とし 茹腥 を食みて、徒に裘葛を易う。
- 亢竜の悔いをここぞとばかりに 肆詈 する。
- 溽暑去りても 旻天 未だ矇し。
- 杞憂に終わり心、栩栩然 として舞い踊る。
- 幽篁の中に一人、管籥 吹きの翁あり。
- 森の魍魎に 犂然 とする。
- 幕府から瑶台施工の為、徭役 の通達を受ける。
- 堽阜 から街を一望することが好きだ。
- 万卒 殞斃 しても、一将は動じてはならぬ。
- 根に 筱 が麕至し、珍妙な景色となる。
- 汀渚に 海鰌 の屍骸が流れ着く。
- 千の軍卒懼れず、真に恐るるは匈奴の 谷蠡 、啻一人。
- 鸛鵲樓 に登りて万里を臨む。
- 亜熱帯の森は蔦蘿 蔘綏 として碍と成す。
- 苑結 として怡楽に及ばず。
- 孳孕 した雌を雄が離れず守っている。
- 瘡蓋と 瘰癧 は触るべからず。
- 蓑蓑 とした金鬱香の蕊。
- 散っていった 阿僧祇 の夢は、廻りまた誰かの夢となる。
- 白髯の老人が 梲 で体を支えている。
- 春は花を 賞で、秋は風と話す。
- 魚を得て 筌 を忘れる。
- 輻 の如く広がる。
- 去り行く君の袖を 扣う ことなかれ。
- 徼った先に嵐影湖光とした勝景あり。
- 料理のことならば 嫂 に聞くのが手っ取り早い。
- 靄然として 洸か に前が見える。
- 禍い続きても憂に 丁たる ことはなし。
- 美しい 珈り が目を惹く。
- 御殿の 囿 は松が多く植えられ拘りを感じられる。
②書き(19,20は国字)
(40)2×20
1,綺羅 ヒゼン として、民衆を蠱惑す。
2,秋の バンライ と虫の声が調和する。
3,退院した直後は ジョクソウ が痛かった。
4,表向きは絢爛なれど、内は粃政に民が窶す シコク なり。
5,老いて尚 エキエキ と農業に勤しむ。
6,辺陬の地に コウユウシ 様が来駕なさる。
7,割烹料理店で海老の シンジョ を食べた。
8,天闕の君主に嬖愛されし ヒショウ あり。
9,杉花粉の影響で何度も ハナヒる 。
10,デイマン を用いて白堊の壁を塗る。
11,ドラマの影響か随分とヒねた子どもに育った。
12,過失を カガり て弥縫策とした。
13,天に マシマす 我らが神よ、此所に勇者の御霊を呼び戻したまへ。
14,土地の譲与が済み、官府から クゲン が届いた。
15,豺狼当路として、心中に クゲン 尽きぬ。
16,忌憚なき意見を交えども、カンカク することは無し。
17,磧の縁にて、カンカク が揚揚と石切りに勤しむ。
18,国勢 カンカク として隆盛す。
19,佐渡島の トキ の繁殖に成功は、住民の努力あってのものだ。
20,短波は デカメートル 波とも呼ばれる。
③語選択
- 文才や歌才に恵まれていること。
- 学問を深く蓄えるたとえ。
- 先代の王。
- 客が訪れることの敬称。
- 神聖な場所。
ウンオウ/オウカン/コドウ/シュウチョウ/
シリン/ヒリン/ビロウ/フンユ
④四字熟語
(20)2×10
- 止渇( )
- 朝憲( )
- 発揚( )
- 班女( )
- 尺呉( )
- ( )倫序
- ( )淪肌
- ( )多姿
- ( )疾言
- ( )在側
いんちん/しゃくやく/しょうずい/
じょうひ/しょうぼく/じれん/すんそ/
とうれい/びんらん/ふくこう
④-2 四字熟語の読み
(10)2×5
- 災いを取り除くこと。
- 活躍の目覚ましいこと。
- 力を合わせて他を排斥すること。
- 才能などを表に出さない。
- 非常に人気があり評判である。
・衣錦尚絅
・桃弧棘矢
・引縄批根
・跂行喙息
・撼天動地
・擲果満車
・轍乱旗靡
・逍遥自在
⑤熟字訓・当て字
(10)1×10
- 水豆児
- 円座
- 緊唇
- 朱欒
- 海蛆
- 渟名井
- 景天
- 緬甸
- 菟糸
- 姑娘菜
⑥熟語の読み・訓読み
(10)1×10
- 韶景
- 韶しい
- 癲癇
- 癲う
- 悁急
- 悁る
- 騫衣
- 騫げる
- 捫蝨
- 捫る
⑦対義語・類義語
(20)2×10
聿皇⇄( )
寥々⇄( )
不友⇄( )
佳麗⇄( )
鄭声⇄( )
勅命=( )
鴃舌=( )
大篆=( )
竜鍾=( )
大旆=( )
かんかん/かんまん/しけん/しゅり/
すいか/ちゅうしょ/ていがく/
ばんしょ/らんかん/りょうじん
⑧故事・ことわざ
(20)2×10
- リョウバンホウイツの士
- バシの五常
- ヒソミに倣う
- スウキビを競う
- シュクバクを弁ぜず
- ケンチ相和す
- ムクロジは三年磨いても黒い
- メッチョウの災い
- 楚王サイヨウを好みて宮中餓死多し
- デデムシが日和を知る
⑨文章問題
(20)2×10
(10)1×10
各地を垂迹して回っていると、a,遐裔 の村にて祭の準備に中った。何をするか尋ねども、強い訛り故、b,邇言 ならずして聞に至らず。
分かったことは ①チギ への感謝を捧げる祭であり、神饌を獲りに向かう直前であったということのみ。
c,四阿 では、鳥を捕るための ②ケンサク を ③ス-き て、d,稀罕なれど e,珠鶏 の捕獲を狙いし。
西の崖から天池に ④スイリン せざれば、彩色豊かな海の幸が掛かる。乱獲は海の神への無礼に当たる故、 ⑤ヘイイ に則り糸を収むる。代わりに自ら海に潜りて蚫を狙う。余談ではあるが、海牛と言ふ軟体動物腹足綱 f,後鰓 亜綱に属する生物が海を彩っているらしい。
隴畝では g,秧針 が今では懇ろに育ったので刈りこれも献上物とする。御神酒は名産の h,甘蔗 を搾り、それを発酵させることで酒にす。
準備は万端なり。
当日、豪華絢爛な料理が並ぶが大きな i,甄 に珠鶏の姿無く、抱歉する者在り。⑥カコ-つ けたところで、変わる由も無し、欣喜雀躍として楽しむが良し。
長老でもあり、唯一の ⑦シャベンカ でもある白髯の j,大耋 の鶴声にて、 ⑧テンゼン と鼓の音が響き渡り。
祭は恒に酣として、いつの間にか ⑨カショウ の刻となり、宮司ら皆斎戒沐浴して神送りとした。
すっかり ⑩コウタけた 頃、宴も益々熱を帯びてきたところで、私は擱筆させて頂くことにする。
○答え
スクロールし過ぎ注意
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
☆マークは個人的に特に難問だと思うものです。
①読み
(30)1×10
- ジョセイ
- シリ
- ビンテン
- ククゼン
- カンヤク
- リュウゼン
- ヨウエキ
- コウフ
- インペイ
- ショウ☆
- カイシュウ
- ロクリ☆
- カンジャクロウ
- サンスイ
- ウッケツ☆
- ジヨウ
- ルイレキ
- サイサイ
- アソウギ
- タツ☆
- め-でる
- うえ
- や
- ひか-う
- めぐ-る
- あによめ
- ほの-か☆
- あた-る
- かみかざ-り
- その
②書き
(40)2×20
- 斐然
- 万籟
- 褥瘡・蓐瘡
- 疵国☆
- 役役☆
- 皇猶子☆
- 糝薯
- 婢妾・妃妾
- 嚔・嚏る
- 泥鏝
- 陳ねる
- 縢る
- 在・坐す
- 公験☆
- 苦患、苦艱
- 扞格・捍格
- 丱角
- 煥赫☆
- 鵇
- 籵
③語選択
(10)2×5
- 繡腸
- 泓涵☆
- 故道☆
- 賁臨
- 枌楡
④四字熟語
(20)2×10
- 止渇(飲鴆)
- 朝憲(紊乱)
- 発揚(蹈厲)
- 班女(辞輦)
- 尺呉(寸楚)
- (昭穆)倫序☆
- (浹髄)淪肌
- (綽約)多姿
- (攘臂)疾言
- (伏寇)在側
④-2 四字熟語の読み
(10)2×5
- きょくし
- かんてん
- へいこん
- しょうけい
- てきか
⑤熟字訓・当て字
(10)1×10
⑥熟語の読み・訓読み
(10)1×10
- しょうけい
- うつく-しい
- てんかん
- くる-う
- けんきゅう☆
- あせ-る
- けんい
- かか-げる
- もんしつ
- ひね-る
⑦対義語・類義語
(20)2×10
- 聿皇⇄(緩慢)☆
- 寥々⇄(蕃庶)☆
- 不友⇄(棣鄂)
- 佳麗⇄(觜臉)☆
- 鄭声⇄(梁塵)☆
- 勅命=(渙汗)☆
- 鴃舌=(侏離)
- 大篆=(籀書)
- 竜鍾=(闌干)
- 大旆=(翠華・翠花)☆
⑧故事・ことわざ
(20)2×10
♢難易度
- 竜蟠鳳逸
- 馬氏☆
- 顰
- 鄒忌美☆
- 菽麦
- 壎篪
- 無患子
- 滅頂
- 細腰☆
- 蝸牛
⑨文章問題
(20)2×10
(10)1×10
①地祇
②羂索
③結-く
④垂綸
⑤秉彝
⑥喞・託-つ
⑦赭鞭家☆
⑧塡然☆
⑨下舂
⑩更闌-く☆
a,かえい
b,じげん
c,あずまや
d,きかん
e,ほろほろちょう
f,こうさい
g,おうしん
h,さとうきび・カンショ・カンシャ
i,すえ
j,たいてつ
後ほど答えの詳しい内容などを載せます。
如何でしたでしょうか。
難しかったところなどお気付きの点があればドンドンコメント頂けると嬉しいです。
Part,5も平行して作っていますので、何とか本番前には完成させますので是非チャレンジして下さい。
チャレンジ感謝しますm(_ _)m